普通免許取得
普通免許取得
僕はいわゆる「眠気を感じると我慢出来ない」タイプで、過去自転車に乗っている時に居眠りをして植え込みにつっこんだことがあるくらいなので、とても車の運転なんか怖くて出来ない、とこれまで免許を取らずに来ました。あゆみさんは普通免許持っているので、いざというときは彼女に運転してもらえばいいし〜なんて思ってたりもして1。
しかしここ最近の仕事上の変化から、免許がないとヤバい (生死に関わる…かも?)、というような状況になってしまって、やむにやまれず 8 月の終わりから教習所に通い始めていました。白糸台駅を利用していたのも、実は教習所の行き帰りだったのです。一段階、仮免、二段階、卒検と無事クリアして、昨日、晴れて府中試験場にて免許の交付を受けることが出来ました。仕事しながらでも1月ちょっとで免許取れるんですね2。
ちなみに僕が通っていたのは「東京車人」で有名な (有名か?!) 武蔵境自動車教習所です。ケータイ、インターネットで予約も取れるし、先生達もみないい人ばかりで、とっても楽しい教習生活でした。教習所って楽しいのね。
「ディアスポラ」
「ディアスポラ」
グレッグ・イーガン著。なんだかんだ文句を言いつつけっこう読んでるイーガン1ですが、僕の中ではこの話が今まで最高に面白かった。あ、タイトルの「ディアスポラ」とは、「離散」という意味なのだそうです。
時は30世紀。その時代で「人間」というと大きく3つの種族に分類されています。まず普通の (有機物の) 肉体を持つ「肉体人2」と、機会の身体を持つ「機械化人 (グレイズナー)」、それからそもそも肉体を持つことを止めてしまった「ポリス人」です。「ポリス人」は同じくイーガンの「順列都市」に出てくるような、純粋なソフトウェア的人格のことで、主人公のヤチマもそんなポリス人の孤児の一人です。
これまでのイーガンの話というと、「万物理論」の前半部のようなめちゃくちゃ凝った異世界の設定や考察についての描写 (イーガンは解説者に「詐欺師」と言わしめるほど科学的にそれらしく書くのがうまい) と、ミステリー小説っぽいどんでん返しのあるプロットの組み合わせ、という印象を持っていましたが、この話はその「描写」の方を延々最後まで続けつつ、いかにもドラマ仕立てのプロットではなくて、異世界に起こるさまざまなイベントをある意味淡々と書き連ねていく、というスタイルで、そういう点が僕にとってはイーガンのお話としては珍しく思いました。この本を読んだ時、昔ねおんさんに薦められて読んだ、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」を思い出したりしました。
とりあえず、理系的概念にアレルギーのない人、ポピュラーサイエンス好きな人は読んで損はないのではないかと思います3。とても面白かった。お薦め。
「断絶への航海」, HORI ワイヤレスアナ振2 TURBO プレミアム・ブラック
「断絶への航海」
ジェイムズ・P・ホーガン著。あとがきにもあった通り、いわゆる「ファーストコンタクト」もの。恒星間探査機に情報としての遺伝子のみを載せ、人間が生きていける環境を持った星を見つけ次第、その情報から人類を再生する、という手法でアルファ・ケンタウリ星系への植民に成功した人類。地球からはるばる20年かけて開拓されたその惑星、「ケイロン」へ赴いてみると、そこには想像を絶する社会が待ち受けていた…てな感じの話。いわゆる普通の SF 的な仕掛けにはそれほど目新しいものはなくて、この話は言ってみれば「ソーシャル SF」なのだろうと思いました。ケイロン人は人類と同じ遺伝子を持つ同族でありながら、その社会構造は大きく異なります。そんな地球社会とケイロン社会の違いを半ば戯画的に強調しつつ、最後にはある意味クラークの「幼年期の終わり」の社会学版のような展開に。
ホーガンの話はいつもそうだけど、話の展開というかいろいろな前提条件がちょっと楽観的過ぎるようなところあって、そういうところが気になる人はあまり楽しめないかも。僕は結構楽しめました。
HORI ワイヤレスアナ振2 TURBO プレミアム・ブラック
自宅の PSX のリモコンがヘタれ出して、ジョイスティックの左入力が入らなくなってきました。同じようにスティック型のコントローラを持つスカパーチューナーのリモコンもずいぶん前から下に入らなくなっているので、この手のリモコンのジョイスティックは要注意、と思い、大事に大事に使ってきたんですけれども、いよいよアカン感じ。平面型のボタンが壊れることはほとんどないんですよね。Sony はリモコンにジョイスティック付けるのが好きだけど、どうせ付けるなら耐久性も他のボタンと同じくらい持たせて欲しいものだなぁ (松下や東芝のリモコンにも矢印キーはあるけど、たいていジョイスティック型ではなく携帯のような平面ボタン型で、あっちのほうが耐久性よさそうだよね)。
ここで、もう一度 PSX のリモコンだけ購入してもいいんですが (ちなみに我が家のリモコンはすでに2代目)、そうしたところでまた壊れてしまうのだろうし…ということで、ちょっと趣向を変えて PS2 用のワイヤレスコントローラを探してみました。実は以前、出始めたばかりのワイヤレスコントローラを買ってそのレスポンスの悪さ、取りこぼしの多さ、電波到達距離の短さに幻滅して即押入れ行き、という苦い過去があるのですけれども、最近話題の Xbox360 や PS3、Revolution などの次世代コンソールでは軒並みワイヤレスコントローラが採用されてますし、きっといろいろ進化しているに違いない、ということで、再チャレンジしてみることにしました (懲りない男だ…)。
今国内で手に入る PS2 用のワイヤレスコントローラというと、ロジクールの「コードレス コンパクト コントローラ」と HORI の「ワイヤレスアナ振2 TURBO」の2つらしい。前者は去年発売されたモデルで、前モデルから大幅にコンパクト化し電池寿命、電波到達距離も伸びたようなんですが、ただいろいろ調べてみると、本体側に付ける電波送受信部が若干厚く、PSX につけると2つ目のコントローラをそのままでは付けられなくなってしまうらしい (コントローラ延長ケーブルのようなアクセサリを用いれば可能)。後者は今年の春に発売になったニューモデルで、スペック的にはロジクールのものに劣る部分は全くなく、電波送受信部もロジクールのもの以上にコンパクトらしい。実際に PSX に付けてみた、というレポートは見つからなかったけど、うまくすれば2つ目のコントローラもつけられるかも、と思い、過去の苦い思い出には目をつぶり (過去ひどい目にあったのも HORI のコントローラでした)、今回はこちらを買ってみました。
で、結果はというとこれが大満足。今回のコントローラの無線送受信部と普通の有線コントローラ、両方とも無事に接続できましたし、電波到達距離もリビング内ならどこでも OK でばっちり。昔の無線コントローラで気になったレスポンスの悪さや取りこぼしも皆無で、普通の有線のコントローラと全く同じ感覚でコントロールできます。純粋にコントローラとしての質も悪くないし、PSX のリモコンとしてもとっても使い勝手がよいです。いやー技術の進歩は大したものだ。
「封印再度」
「封印再度」
森博嗣著。S&M シリーズの5冊目。日本語タイトルの「封印再度」と英語タイトルの「WHO INSIDE」のひっかけはちとサブくないか?
ここのところ仕事がチョー忙しいので、何にも考えずに読める本、ということで連続して S&M シリーズです。この話は本の厚さにしてはメインの内容は薄くて (失礼!)、トリック、真相含めすごく地味な印象。代わりに犀川先生と萌絵ちゃんのいちゃつきシーンがたくさん入っています。5冊読んで思うけど、萌絵ちゃんって結構性格悪いよね。犀川先生も、事件自体に興味がないならあんなもったいぶった言い方しないで普通にさっさとツラツラ説明しちゃえばいいのに…。この辺のキャラ造形とお話の進行がいつもちょっとちぐはぐに感じるんだよな。
本を買って帰ると有葉が見つけて読むかもしれないなぁ、と考えていてふと思い出したんですが、僕も小学生の頃に例に漏れず推理小説にはまって、たまたま家にあった横溝正史とかよく読んでたんですよね。それに比べたら S&M シリーズなんかはライトで良いのかもしれない。教育上よろしいか?と言われると微妙だけど(笑。
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁, 劇場版仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁
公開翌日の 9/4 に近所の映画館にみんなで見に行きました。劇場版らしいゴージャスさでとても楽しかったです。魁ちゃんと山崎さんのほのぼの恋愛も良かった。
それにしても、仮面ライダーとレンジャーもの、というこのいつもの同時上映のパターンでは、レンジャーものの方の時間がすごく短いんですよね (40分くらい?)。テレビシリーズ一回分+αくらいの長さの中でお話をまとめなくてはいけないので、どうしてもとっても忙しくなってしまいます。今回の映画でもインフェルシアの面々が魁ちゃんのキック一発でやられちゃったりして、ちょっと(^^;って感じ。
でも、あの短い時間の中では見所もきちんと盛り込まれてたし、ちゃんとまとまってたように思います。山崎さんってかわいいよね(笑。
劇場版仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼
で、仮面ライダーの方ですが…。すでにネットではいろいろ話題になっているのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、TV シリーズの丁寧な作りからはちょっと信じられないくらい、雑に作られた映画のように僕は感じました。7人出てくるライダーも、ただ「出てきました」という感じだし、カブキの扱われ方も「それってどうなのよ?」って感じ (TV シリーズが「人としての生き方」のようなものととても大切に扱っているように見えることを考えると、あのカブキの扱いはあり得ないと思う)。とにかく、あらゆるところが雑な作りで、見ていてだんだん腹立たしくなってきました。
今回の劇場版のスタッフの人達にはいろいろ思い直して欲しいなぁ。そしてちゃんと作られた仮面ライダー響鬼の劇場版が見たいです。ほんとに。
「航路」, 「詩的私的ジャック」
「航路」
コニー・ウィリス著。読み終わったのは先々週なんですが、いろいろ忙しくて感想を書く暇がありませんでした。NDE (臨死体験) を研究する認知心理学者のジョアンナと、新しいアプローチで「NDE とは何か?」という謎を解こうとするリチャードの物語です。こう書くと全然 SF っぽくないお話のようにも見えますが、実は結構 SF かも。原題の「Passage」を「航路」と訳してしまった時点で結構大きなネタばれをしちゃってるようにも思いますが、その謎はそれほど物語上比重が大きくないから良いのか。
それにしても、読んでいる最中に僕が感じていたことが、ほとんど全て訳者あとがきに書かれていて、面白いやら、ヘコむやら。このお話は非常に長い話なんですが、プロットとしてはそれほど複雑なものではなくて、長さの大半は細々としたエピソードに費やされているところが宮部みゆきさんっぽいなぁ1、とか、NDE に関する話、というと瀬名秀明さんの「BRAIN VALLEY」を思い出すなぁ2、とか。「ドゥームズデイ・ブック」よりは重くないけど、結構ずっしりくるお話でした。面白かった。
「詩的私的ジャック」
森博嗣さんの S&M シリーズ4冊目 (かな?)。前回読んだ「V シリーズ」と比べると良くも悪くも普通の小説っぽくて3、やっぱり僕はこっちの方が読みやすい。
この本で一番面白かったのは実はあとがきかも。萌絵ちゃんのファッションセンスがひどい、と書かれていたりして、我が意を得たり、と(笑。他にも、犀川先生には一般に探偵には必須であるところの「好奇心」が欠如しているところが非常にユニークで、その部分を萌絵ちゃんという存在が補っているところがとてもよく出来ている、というお話は、なるほど、という感じでした。
もう一つ、森ミステリーの最大の特徴らしく、僕も微妙に違和感を感じる「動機の希薄さ」についても、ちょろっと言及されてました。今回のこの話も、こと「動機」の部分については僕は結構違和感ありましたね。そういわれればそうかもしれないけど、あんまり共感出来ないなぁ、という感じ。
多忙
多忙
なんだかいろいろと用事が重なって、ここのところは目の回るような忙しさ。この調子が来年夏まで続くのかと思うと今から憂鬱だよ…。
とりあえず休日を毎回つぶされちゃってる用事は今月中くらいには片付く予定なので、その後は多少楽になるのかしら。いや、しかしその後はまた…むにゃむにゃ。
あっちゃこっちゃに不義理をしていて申し訳ないです。忙しい中でも心の余裕を持たないとね。
「ドゥームズデイ・ブック」, 花火, 「立喰師列伝」映画化?!
「ドゥームズデイ・ブック」
先日読んだ「犬は勘定に入れません」と同じく、コニー・ウィリスさんの本。「犬は〜」のところでも書きましたが、ダンワーシイ教授の出てくる同じシリーズものでありつつ、「犬は〜」がコメディだったのに対しこちらは悲劇。14世紀と21世紀で起こった伝染病蔓延の恐怖が、中世史研究者キブリンとそのチューターを引き受けたダンワーシイ教授の視点から平行して描かれています。
タイムトラベルものとしての基本的なシステムは「犬は〜」と同様で (というかこちらの作品の方が先)、「ネット」と呼ばれるタイムマシンがあり、「ネット」を用いたタイムトラベルにおいては、パラドックスはそもそも許容されません1。物語の初めからいくつもの謎が投げかけられ、その謎をめぐる序盤の緊張感と対照的な中世の人々の生活、また中盤過ぎにその謎が解明されてからの怒涛の展開はさすが。僕は「犬は〜」を読むまで知らなかったんですが、著者のコニー・ウィリスさんはルグィン、ティプトリーに続く現代 SF 界で最も重要な女流作家なのだそうで、ここ最近ヒューゴ賞やネビュラ賞といった SF 界の各賞を総なめにしているとか。その割には日本での知名度はあまり高くないような気がするけど、僕が SF に疎いだけかな?
この本を読んで、「悲劇」を描いた作品を読むのは実は久しぶりなのかもしれない、と改めて思いました。この本は悲劇だけれど、お涙頂戴路線というわけではなくて、適度にユーモアも織り交ぜつつ、人間の生き方、「モラル」というものを思い出させてくれる本。そういう意味では、あとがきでもあったように、オースン・スコット・カードの「死者の代弁者」に近い印象を僕も持ちました。「死者の〜」は有名な「エンダーのゲーム」の続編ですが、僕は「死者の〜」の方が好き。
花火
先週の金曜日の夜、いつものように白糸台駅を降りたら、正面にきれいな花火が見えました。どこの花火だったのかなぁ。
「立喰師列伝」映画化?!
上のゲーム watch の記事ではじめて知ったんですが、押井守監督の「立喰師列伝」って映画化されるんですね。すげぇアホ映画になりそうな予感。何気に期待大かも(笑。